Yankees 本場の野球の迫力。
帰国してからどうしてもニューヨークに再訪したいと思ってしまう理由の一つがこれ。
たまたまホームゲームをやってるから観に行こうと思ったから行っただけ。
そしたらたまたままーくんこと田中将大選手が先発の試合だったというだけ。
ニューヨークに行くついでに寄っただけのヤンキースに完全に虜になってしまった。
選んだのは一番安かった3階席。
昔から野球は日本でたくさん観ていて、常に内野1塁側席だった。
でも最近、神宮球場の2階から試合全体を見渡せる光景に魅力を感じている。
だから、この3階からの景色は個人的にはとても好きだった。
実はこの日、朝から土砂降り。
デーゲームだったから雨が止むのか判断できずにホステルから出られないでいた。
ツイッターを見ても同じように困っているファンがたくさん。
ギリギリになっても中止の発表がされないため、雨の中ヤンキースタジアムへ。
本当は1時間半くらいかけて歩いて行きたかったけど、
途中通るハーレムが確か治安良くなかったような…と思って大人しく電車で。
ハーレムって今はどうなってるんだろう。
セントラルパーク側の103 St Stationからline Bに乗って145 St Stationで乗り換え。
line Dで161 st - Yankee Stadium Stationに着いたら、雨は止んでいた。
ゲート前はすでに長い行列。日本人の方もちらほら。
田中まーくんが先発だと日本人のお客さんが増えるのかな。さすが。
ここでの荷物検査は日本よりかなり厳格。空港での荷物検査の簡易版。
バッグの中身は全部見られ、手ぶらになってチェックゲートみたいなものを通過しなければならない。空港みたい。
この荷物検査がネックだった。
水はダメだろうと思ってあらかじめ抜いておいたけど(未開封の水・空のペットボトルはいいみたい)、想定外だったのがゴープロカメラの持ち込み禁止。
普通のカメラはいいみたいだけど、ゴープロや自撮り棒などはアウト。
苦笑いしながら自撮り棒をその場のゴミ袋に捨てる人は結構いたけど、さすがにゴープロはそんなことできない。
「ロッカーがあるから預けて来て」とは言われたものの、
案内されたスタジアム隣のお店でロッカーを借りようとしたら
その金額$20。
さすがにロッカーに預けるだけで$20も払えない…と思って一度退散。
でも他に宛もなく仕方なくお店に戻ると、
お店の前で同じように頭を抱えてしゃがみこんでいる日本人を発見。
こういう時の日本人への信頼はなぜか絶大。
彼らに提案して、ロッカーをシェアすることにした。
それでも$10。それ以外選択肢は無かったけど、とんだ無駄金…。
ぼったくり精神もアメリカ文化だな、と開き直っていざ球場内へ。
前回来た時は冬でシーズンオフだったから外観しか見られなかったけど、
ついに中に入れた瞬間はすごくテンションが上がって帽子を買ってしまった。
野球好きな家族へのお土産もここで購入。
キーホルダーで一つ$10くらい。
お昼ご飯に何か買おうかと思ったけど、どうしてもそれができなかった。
なぜならこの球場で売ってるもの全て、値段とカロリーが高い。
仕方なく$6ほどの水だけ買って、大人しく席につくことに。
SEC:420B ROW:12 SEAT:19 を目指す。
上に上に登って行ったところに席はあった。
この時すでに試合開始時間を過ぎていたけど、グランドはこんな状態。
小雨かと思ったらまだ土砂降り…の繰り返し。
3階席は屋根があるので全く濡れることはなかった。
私はメジャーの球場で本を読むという贅沢な時間を味わうことにした。
結局試合は雨で遅延。
開始予定13:05から2時間後、15:05にグランドにスタッフが出て来た時の観客の歓声を聞いて、
これがすごく好きだな、と思った。
みんなイライラせず、ご飯を食べたりビールを飲んだり仲間と話したりして待っていた。
日本だと、この時点で帰る人はもっと多いのではないかと思う。
みんな、野球を待っていた。
アナウンスが流れて「15:55試合開始です」と行った時は「Aww...」とため息が球場を包んだが、
スタッフが並んでシートを剥がすときにはまた歓声。
気が短い人はいなかった。
みんなここに、純粋に楽しみに来てる。
楽しく生きている。
それが感じられただけでも、この遅延3時間は無駄じゃないなと思った。
この日のラインナップ。
ヤンキースのことしか考えられない今だから思うのは、
なんで予習してから行かなかったんだろうということ…。
まだスタントンは復帰していなかったけれど、この豪華ラインナップ。
試合当日は、この中だとジャッジと田中まーくんしか知らなかったと思う。
このバックスクリーンとその下に出て来て練習していた田中まーくんを見て、
なぜかすごく安心してしまった。
やっぱり、こういうところでの日本人の安心感は大きい。と思ってしまう悔しさ。
意外と田中まーくんの投球を生で見るのは初めてだった。
日本では専らセリーグ派だから、楽天の試合はもしかしたら見たことないのかも?
日本人というフィジカル面でのハンデを感じさせない彼の迫力には感動した。
まさに、「まーくん、神の子、不思議な子」。
ただこの日はあまり調子が良くなかったみたい。
0-7でテキサスレンジャースに完敗。
打撃陣も全然打ってくれなかった。
ヤンキースのホームラン祭りを見たかったな…。
球場での攻守交代の時間は、観客が楽しめる時間。
スクリーン上でのゲームやクイズや、キスタイムなんかもある。
この日一番盛り上がったのは、観戦に来てる人同士のお誕生日祝い。
スクリーンには「Mike, Happy 80th Birthday!」みたいなメッセージが
スライド形式でたくさん表示されていた。
その中で、一番最後のメッセージ。
「Alyssa, would you make me the lackiest man in the world?」
こんなかっこいいプロポーズなんてあるのか!って思っていたら
なんとすぐそこでヤング夫婦が誕生していた。
Alyssaさんとその彼、おめでとう!お幸せに。
後ろのお兄さんが泣いているように見えて良い写真。
こんな風に、メジャーの球場は試合以外を見ていてもおもしろい。
みんなで「Take me out to the ball game」♪
この曲は小さい頃から休日の朝聴いていたイメージ。
初めてシカゴのWrigley Fieldで聴いた時はものすごく感動したのを覚えてる。
メジャーのナイターの中継は日本の朝だから、爽やかなイメージがあるけど、
これはやっぱりいただけない。
全然爽やかじゃない。
ベンチの前は、ひまわりの種の皮でいっぱい。
ニュースで、大谷選手は皮を吐き捨てずコップに入れるとやっていたけど、
みんなそうしてほしい…。
このヤンキース観戦のまとめとしては、
アーロンジャッジに出会えたこと、
アメリカンを感じさせられたこと、
本場の野球を見られたこと、
この全てが私自身をとてもいい状態に、ポジティブな状態に戻してくれたことに
とても感謝をしているし、ここに来て良かったと思ってる。
やっぱり夢を見ているのが自分らしいなと思う。
今徐々にだけど小さな一歩だけど
少しずつ実現させようと行動を始めていて
それが生きがいになってる。
自分らしさを思い出させてくれただけでも、
ニューヨークに来たことは大正解だった。
そして、ニューヨークへはたくさん行きたいし、
何よりヤンキースの試合をもっとたくさん見たい。
ヤンキースタジアムでの夢としては、
「Judge's Chambers」に座りたい。
これからたくさん頑張りたいことがある。
確実に、毎日を無駄にせずに過ごそうと思えた。
ありがとう、New York Yankees!